背景と依頼に至るまで
今の住まいでは、ちと布団が干しにくくはある。借り始めてからはや5年。そのことを気にしてはいた。そんななか、たまたま、布団を丸洗いするサービスがあると知り、これを試そうと思い立った。試す前に『実際どうだったのか?』について知りたくありネットをうろついてみたのだが、激賞する記事が多めであった。その中には評価サイトの体の広告サイトもあり、『実際どうだったか?』を把握できそうにない。漠然とだが、「まだ黎明期なのかねぇ」と思う程度に状況を把握できずにいた。
賞賛以外のコメントとしては「どこかのボケ老人が寝床で沮喪をした布団といっしょくたに洗われるんだぜ。」といった書き込みもあった。「そりゃそうだ」とおもった。布団の洗浄の動機というのは人様々だし、干す でも 打ち直し でもなくて丸洗いというからには何か ”特別な” 理由があってもおかしくはない。
ではあるが、『変な感染症にはなるまい。洗浄するんだし』的な考えで、試すことにした。 ウェブサイトで候補を探す。値段も似たり寄ったりであったので、とりあえず掃除モノでは有名なD社に依頼してみた。
実際にサービスを利用してみて
試してみた実感は、次のとおりである。
- 一部羽毛の掛け布団については布団カバーを洗濯したときほどはっきりしたさっぱり感はない。自分の匂いはわかりにくいというが、かすかに薬品臭がする程度で匂いについてもよく判らず。結局、洗浄の効果は良くわからずであった。
- 厚さ3cm弱のウレタンの敷布団については、失敗だったと思う。水切りあるいは乾燥の工程で使われるだろう機械で圧されたとみえ、いささか以上に薄くなりクッション性も弱まった感じがする。上下端の端の歪みと反りが幾分目立つ。
ということで、総括すれば『お代の割に満足感が無い』買い物となった。掛け布団は頼むかもしれないけど敷布団はもういいやって感じ。
そのほか備忘的に記す。
- D社のネットから頼むと担当のフランチャイザーがその後を引き継ぐ。
- フランチャイジーが説明書の持参と集金に来る。
- これが平日の営業時間ということで一人暮らしにはハードルが高そう。
- 布団袋と送り状などのキットが後日送付される。
- 訪問が金曜で、翌週木曜にキットが届いた。
- 代理店が関与するのはここまで。
- キットに含まれる指示書きに従って作業。布団にラベルをつけて袋詰めし、宅配業者に引き取りを依頼する。
- 後日、洗った布団が送られてくる。
- 繁忙期だと三週間ということもあるそうだが、今回は月曜に送ったら同週の金曜には届いた。つまり一週間もかからずであった。
- 宅配業者から在宅かの確認はあったが、洗浄完了や発送通知のような連絡は一切なかった。
- 洗浄後の布団は陰干ししてから使うようにとの指示があった。(同封の文書に記載されていた。)
- 布団を干せないため対処方法を問うべく問い合わせたところ、わずかに残る水分を放散して乾かすことが目的であるので室内でも可との回答を得た。揮発性の残留薬剤でもあるのかと懸念したのだが、そういうことではないらしい。
ついでに…
今回の洗浄についてのD社はただの窓口であった。送り状や検印からすれば専業のF社(フラスコに似た名前の会社)の千葉の工場で行われたと思われる。F社は、ネットで下調べの際に候補とした一社である。D社にしたのは、万が一クレームとなる場合、相手がしやすいんじゃないかという(根拠のない)期待とD社経由のほうが幾分安めの価格設定だったからである。
下調べの際に「布団丸洗いをすすめる業者の粗方は窓口だけで、実際に洗浄処理のできる業者ってかなり少ないんじゃないか?」と思っていたのだが、あるいはそういうことなのかもしれない。
蛇足
今回の件だと、D社から直接F社にディスパッチして鞘を抜くというビジネスだってありのはず。代理店の関与もよくわからんし、F社直販のほうが高めの設定というのもよくわからん感じ。D社本体は、フランチャイザーとして権利関係のジャグリングで稼げて、そんでもって商流も握ってんのかなぁ?とか、D社経由を安くしてもじゅうぶんペイするくらいの価格設定なんだろうなぁってな気がした。
追記 2013-06-09
2013年の6月に掛け布団だけ再度依頼した。 一回目のフランチャイズ店経由で依頼したのだが、リピート注文でも何かメリットがあったわけではなかった。
梅雨前であったが、初回と同様の流れで一週間ほどで完了。