2013年10月23日水曜日

EEEBox EB1021 を半年使ってみて

総括

総括としては銭失い的な何かであった。

 私用パソコンとして 5月に EEEBox を就役させた。アウトレットで買った機体のHDDをSSDに差し替え、メモリは8GB に変更。通常使う分には問題もないはずと思っていたのだが、事業用(法人として買った仕事用の)ASUS UX31E と比べ、かなり見劣りがする。そんなに違わないだろうくらいに思っていたが、予想に反して雲泥ってなかんじ。

 先代の私用パソコン Thinkpad X200s と事業用の持ち出しマシン Acer 1410 、これにUX31EとEB1021の四台を比べると、EB1021はX200sを下回り、一番非力だろうと思っていた ASPIRE 1410とどっこいどっこい - というのが体感である。

 これら四台のパソコンについてWindows エクスペリエンスのスコア、内蔵されているCPUとメモリの状況を下表にまとめた。いずれも Windows7 SP1 (64bit) マシンとしてあるのでスコアを比較しても問題はなかろうと思う。

ASUS ZENBOOK
UX31E
Lenovo Thinkpad
X200s (7465CTO)
ASUS
EEEBox EB1021
Acer
Aspire 1410
プロセッサ 6.9 5.7 3.9 3.9
メモリ 5.9 5.8 4.9 4.8
グラフィクス5.64.13.73.2
ゲーム用グラフィクス6.33.45.53.2
プライマリハードディスク5.95.97.25.8
CPUIntel Core i7 2677M Intel Core2Duo AMD E-450 Intel Celeron SU2300
MEMORYDual-channel DDR3
665MHz 4GB
Dual-channel DDR3
531MHz 8GB
DDR3
667MHz 8GB
Dual-channel DDR2
398MHz 4GB

X200s と ASPIRE 1410 のディスクはハードディスクで、X200sには(まったく流行らなかった) Intel Turbo Memory 用の半導体ストレージを組み込んである。

 ZENBOOKのディスクのスコアなどは、ハテ?と思うのだが、それはさておき...

 体感上、EB1021はASPIRE 1410 といい勝負と書いたが、DISK I/O とは余り関係のなさそうな処理での応答の悪さが目につく。たとえばブラウザのレンダリング完了待ち、それ以外のアプリケーションでも画面の書き換えが遅い。使ってみるに EB1021 に対する俺の評価は『極めて不満』である。いつまで経っても私用パソコンの置き換えが進まない。EB1021はファンレスであるせいだろうか、CPU温度も上がりがちである。X32, T60p, T61p と発熱には悩まされた Thinkpad ではあるが、X200sは打って変わってであって、むしろぬるめですらある。A1410 のCPUはさすがに発熱が抑えめになっており、特に負荷をかけていない時の温度は一番低い。負荷をかければ急に熱くなるけれど。


EEEBoxは、CPUの非力さやDual-channel 非対応を考慮せず、「最新だし、仮想マシンで運用できるだろう」くらいに思っていた。実際にそのような準備もしてあるのだが、物理マシンのスコアが上のとおりで、その上に仮想マシンを置いて使おうという気にならないほど応答が悪い。

 本体だけでなく、増設メモリ、換装SSD、 DSP版Win7 に金をかけたわけだが、結果としては失敗であった。静音であるには違いないので、用途次第では...なのだろうが、自分の目論見からは大いに違っていた。

 これらの中で言えば、USB2しかないわ DDR2 だわでなんともなぁと思っていた ASPIRE 1410 がことのほか良かったように思う。キーボードのタッチ感はいただけんのだけれど。


 ってな記事を書いた後に、Lenovoの中古の専門店からの広告を目にした。X201sを2割下げると書いてあった。筐体サイズにしては画面がでかくてありがたいのだが、毎度のごとく中古の割には強気の価格設定だなぁと思った。いわゆる美品相当のものが出まわらないのも特徴的。半額だったら買うけれど...という水準ではある。

部分入れ歯と再手術

 数年前から右上が部分入れ歯。二年ほど前に金具を掛けている歯を抜歯することになり、それ以来二代目を使っていた。二ヶ月ほど前に一番奥にあたる部分が割れた。ここ二ヶ月ほどかけて三代目の就役となったのだが、骨が隆起して歯茎の肉が薄くなっている部分にあたって、噛み込むと痛い。初回調整で直してもらったが、まだ少し痛む。

 担当の歯科医師にどうしたものかと問うてみた。「あたる箇所をこれ以上薄くするとまた同じ箇所で義歯が割れる。あたる箇所を切開して下にある骨を削る手術をすることになる。」という答えであった。対処法は合理だと思う。だが、自分がその手術を受けるとなると、いささか以上に腰が引ける。

 今回手術をしたにせよ、使い続けるうちに強く当たる部分の歯茎が痩せる可能性や加齢による影響もあって再発し、ふたたび切開して骨を研削する可能性もある―とのことであった。今回削ればそれで終わりということでもないとのことでもある。その分、余計に腰が引ける。

 現在の担当の歯科医師が言うには、俺は噛み合わせが悪いうえに、(歯のヘタリ具合からしておそらく)噛む力が強いのだともいう。それらの相乗効果で余計にいろいろ不具合が出る―という説明をしてくれた。

 歯ぎしりがひどいはずだとも言われたが、一人暮らしであるうえに、ここ十年以上にわたり寝床を共にした者もない。歯ぎしりについては確認できないままである。

 成人してから30年の間におそらく10人強の歯医者に診てもらったと思うのだが、『噛み合わせが悪い』『噛む力が強め』と指摘したのは彼が初めてである。それが適切な診断であるにせよ、今となってはどうしようもない感じではある。

2013年10月22日火曜日

Everything File Search が Windows7 で空のリストを返す。タスクスケジューラでの起動に変えて解決できた。

2013-11-09 追記

 以下の対応で Everything をログイン時に起動させた場合に

  • 『ようこそ』画面の後、デスクトップが正しく表示されず、のっぺらぼうのままかタスクバーだけしか表示されず、explore.exe がイベント AppHangB1 を残してクラッシュする。
  • 起動とログインを繰り返すと問題なくデスクトップが表示され、障碍はランダムに発生するかのように見える。

といった症状が発生する場合、セーフモードで起動後、Everything のログイン時の起動指定を解除することで障碍は解消するかもしれない。(障碍原因の切り分けと再現性の確認は2013-11-09時点で取れていない。) AppHangB1 でウェブ検索をすると、対処例を見つけることができる。幾つかの記事の内容を確認したが、つまりは、explorer.exe 起動時に実行されるプログラム(シェル拡張等)の干渉によるクラッシュであるとして対処法が示されていた。


概要

Windows7 において、Everything File Search で "Start Everything on system startup" を on として運用開始した場合、特定のドライブに格納されたファイルを検索できないことがある。

 タスクスケジューラーを使い『ログオン時に管理者権限で実行されるタスクとして定義する』ことで、ファイル検索ができるようになった。

実施手順については "Windows7 管理者権限 スタートアップ タスクスケジューラ" といったキーワードでGoogleから探し出すことができるが、留意すべきは、

  • 『全般』タブでの管理者権限での実行指定
  • 『トリガー』タブでのログオン時起動指定
  • 『条件』タブでの電源種別による起動抑止指定(の解除)

といったあたり。


状況

 ASUS UX31E。外付けHDDを一台つけ半ば固定機のように使っている。OSは、Win7 Pro SP1 (64bt). プリロード版 Windows7(64bit) Home を anytime upgrade で Professional としてある。

 あるファイルを探す必要があったので、XPでも使っていた Everything(http://www.voidtools.com/)を使うことにした。インストール後最初に起動したときはUACのポップアップが出たが、特段の問題はなく検索できた。以降使うために Everything のオプション [General] セクションの "Start Everything on system startup" を on に指定しておいた。爾来、常駐プログラムとなった。

 後日、Everythingを再度利用したのだが、検索結果が空であった。空であるのは、組み込みのSSDに対してのみで、外付けHDDをについては検索結果を返す。作業用のユーザーは Administrators グループに加えてある。

 Everythingの本家のサイトのFAQ" その 5.Troubleshooting - 5.2. The result list is empty" の項を読む。そこに示された手順のうち、USN Journal 関連の指定ができない。検索できないドライブについては、Everything の Index の設定のうちの Setting for < drive_name > のペインにある Enable USN Journal のチェックボックスが外れているだけでなく、チェックボックス自体が dimm 状態になっており、触れる事もできない状況であったからである。

 当初、権限周りの可能性も考えた。しかし、初回はうまく動いたし、Everything の代替として FileSeeker 3.1.1 を使えば、存在するファイルの検索は可能。一方、Everthing 導入後、SSDに関するチューニング(「Windows7をSSD で利用する際に遣っておけ」的チューニングの類)を実施しており、ドライブごとのインデックス指定の設定(コンテンツにもつける・つけないのアレ)や Windows Search を更新の抑止したりもした。そういった経緯から『SSDには不要な・非推奨の処理の抑止』のどれかが干渉しているのかとアタリをつけ、試行錯誤を繰り返した。(結果としては無駄足だった。)

 コマンドラインツールの FSUTLで、USN Journal へのジャーナリングが行われていることを確認するに至り、やはり UACかと考えを改める。起動時の管理者権限実行について再度検索し、その手の how-to 記事を見つけた。そこに指定されたとおり、タスクとして定義たうえで起動時(今回はログオン時)に管理者権限で実行する属性を与えることで、正しく動かすことができた。