また嵌る。今度は被害甚大。
エラーメッセージなどでたどり着いた方へ。すみません。対処方法はわかっていません。現状ですと『CHKDSK /Rで不調な東芝製の外付けディスク(型番 HD-AC20TK)を処理したら、ファイルエントリがすべて跳んで大弱り。』の記録です。
少し前に買って八月に使い始めた東芝製の2.5"外付けディスクが逝った。型番 HD-AC20TK。これまでの経験から2.5"の東芝製HDDに対する盲目的な信頼があったのだが、ここにきて二台立て続けである。まったく困りもの。
七月まで使っていたHDDはまだ廃棄も初期化もしていないので、ある程度はなんとかなる。が、それでも八月に取得したデータはサルベージできない可能性があり悲しいものがある。
こんな風に始まる
ちまちまファイルの整理をしていた。外付けF:からI:にデータを移し替えていたところ、I:に移ったばかりのファイルの一部にアクセスできずディスクエラーが出る。最初に気づいたのは、ZIPファイルの破損。続いて、特定のディレクトリのファイルにアクセスできずエラーメッセージが上がってくるようになる。
Windows のイベントログを見てみると 24日の21時30分頃から、
ディスクのファイル システム構造は壊れていて使えません。 CHKDSK ユーティリティをボリューム volume_label で実行してください。(Source:Ntfs; event ID:55)
のメッセージがが多数記録されており、そのなかにまばらに
ディスクのファイル システム構造は壊れていて使えません。 CHKDSK ユーティリティをボリューム drive_letter で実行してください。(Source:Ntfs; event ID:55)
ボリューム drive_letter: のトランザクション リソース マネージャーで再試行できないエラーが発生し、起動できませんでした。データにエラー コードが含まれています。(Source:Ntfs; event ID:137)
が記録されていた。それ以前に兆候らしき DISK や NTFS をソースとする情報は無かった。
少し調べてみたのだが
使い始めたばかりなのに...とCrystal Disk info を動かしてみるも『正常』の判定で、表示項目も全項目が青色表示つまりは問題なしのままであった。更新をかけても特段の異常は検知されなかった。不良セクタリカバリは指定せずにCHKDSKを ディスクのプロパティから実施した。すると次のメッセージが出た後にはダイアログボックスにも explorer の disk プロパティにもアクセスできなくなった。
xxxxxxxx sd/sidが処理されました
この停止現象で再度検索。対処方法を特定できず。再起動してから管理者権限でコマンドプロンプトを開けてコマンドラインで対応することとした。
再試行
CHKDSK でエラー判定が出ることを確認し、続いて、/F 付きで再実行。スルっと終わった。再度CHKDSK をかけると、エラーが残ったままであった。こんなログが残る。
ファイル システムの種類は NTFS です。
ボリューム ラベルは volume_name です。
警告: /F パラメーターが指定されていません
CHKDSK を読み取り専用モードで実行します。
CHKDSK はファイルを検査しています (ステージ 1/3)...
0% 完了 (0/32000 個のファイル レコードが処理されました)
ファイル レコード セグメント 7 の属性レコード (128, "") は
破損しています。
32000 個のファイル レコードが処理されました。
ファイルの検査を完了しました。
84 個の大きなファイル レコードが処理されました。
エラーを検出しました。読み取り専用モードでは CHKDSK を続行できません。
CHKDSK 以外にもうひとつNTFSのジャーナルの回復用のコマンドがあったような気がしたのだが思い出せず。ウェブ検索を続行するも、Windows7だと /F オプションか /R オプション付の CHKDSKでの処置の記事を目にするばかりで、別コマンドはXP の頃の話だったかもと思い直し、/R 付きで再実行すると次のようなメッセージが表示されてきた。
C:\Windows\system32>CHKDSK drive_letter: /r
ファイル システムの種類は NTFS です。
ボリューム ラベルは volume_label です。
CHKDSK はファイルを検査しています (ステージ 1/5)...
0% 完了 (0/32000 個のファイル レコードが処理されました)
壊れた属性レコード (128、"") を
ファイル レコード セグメント 7 から削除します。
32000 個のファイル レコードが処理されました。
ファイルの検査を完了しました。
84 個の大きなファイル レコードが処理されました。
0 個の問題のあるファイル レコードが処理されました。
0 個の EA レコードが処理されました。
0 個の再解析レコードが処理されました。
CHKDSK はインデックスを検査しています (ステージ 2/5)...
32084 個のインデックス エントリが処理されました。
インデックスの検査を完了しました。
0 個のインデックスなしファイルがスキャンされました。
0 個のインデックスなしファイルが回復されました。
CHKDSK はセキュリティ記述子を検査しています (ステージ 3/5)...
32000 個のファイル SD/SID が処理されました。
セキュリティ記述子の検査を完了しました。
データ属性をファイル 7 に挿入します。
44 個のデータ ファイルが処理されました。
CHKDSK は Usn ジャーナルを確認しています...
1904 バイトの USN が 処理されました。
Usn ジャーナルの確認を完了しました。
CHKDSK はファイル データを検査しています (ステージ 4/5)...
31984 個のファイルが処理されました。
ファイル データの検査を完了しました。
CHKDSK は空き領域を確認しています (ステージ 5/5)...
11% 完了 (10019654/487789749 の空きクラスターが処理されました)
...以下略...
以下略前のラインが進捗に応じて次々に表示される。これを見ながら、15年ほど前に、250GB くらいの外付けHDDを LBA対応の設定をしていない Windows2000の内蔵ディスクに転用したときに出てきたメッセージを思い出し嫌な気分になる。あのときは、LBA指定なしには(IDE接続での)127GB までしか指定できないところに、USB2でつないでいた250GBに対応したディスクをそのまま突っ込んだので、起動時に異常と判断されシステムが推奨するとおりの回復を行ったら、ファイルシステムのエントリがまるまるとんだのであった。始まってしまったし仕方ないと思い放置して眠る。
続きは...
朝起きて確認したところ、エラーなく終わったようであった。CHKDSK を掛けたところ、処置前と大差ない。ところで..と、ドライブで dir コマンドをつかったところ、見事にファイルの跡形がない。ボリューム名すら跳んでいた。
この状況でどうするか? - パーティションテーブルの修復を試みるという手がありそうなのだが、これはエラーを起こしたパソコン以外で実施したいのだがヨサゲな空きマシンがないのであった。
心当たり
東芝製2.5"HDDに対する盲目的な信頼の結果、外付けは東芝製ばかりである。今回の障害発生状況では、障害を発生させたディスクを i: 、これ以外に同型番を一台 F:、色違いのHD-AC20TWを G: として繋いでいる。現在までに F:, G: ではWindowsログ上にもCHKDSKでの診断でも不具合は検知されていない。このうち、F: はT430のUSB3ポートに直結し、G:とI: はUSBハブ(ELECOM社のU3H-S410SBK) をセルフパワーで電力供給したうえで使用していた。F:, G:, I: とも追加で電力供給をしておらず、F:は、本体から、G: I: はUSBハブからの電力供給を各1ポートから受けている状態にあった。
電力問題かと疑いたいのだが
偶々その個体がハズレだったと考えることもできるのだが、供給電力の問題を疑っている。ウェブで入手できた情報からすれば、そうとも言い切れないのだけれど。
問題が発生したのは、F:から I: にデータを移動させているときに起きた。この時、G:上にある動画データを再生していた。東芝の 2.5" のCanvio シリーズはしばしば省電力モードに入る。G: からの読み出し中に省電力モードにあった i: への書き込みが要求されて立ち上がった際に、電力不足でしくじりがあったのではないかと疑っている。
測定機器がないので、状況を直接につかめてはいない。ウェブから集められる情報を集めてみたのだが、全部集めてみる限り、電力の問題と判断するのは誤りかも...という気もする。
T430のUSBポートの給電能力が書かれた資料に行き当たらない。Wikipedia の記事を読むに、USB3.xであると 1 unit-loadあたり150mAで最大6unitsに対して900mAが上限となっている。USBハブの製品情報によればセルフパワーのとき 1口あたり 900mA 供給するとなっている。
ハードディスクの電力消費についても『まさにコレ!』という資料がない。電源アダプタの繋ぎ口が無いHD-AC20Tは、もともとUSB3のバスパワーのみで動くものとして開発されたたと考えるのは不合理ではなかろうと思う。とするとおそらく900mA 以下である。ほかに手がかりめいたものとしては、外付けディスクの製品情報に供給すべき電力の大きさは明示されていないが、『レグザのS5シリーズはUSB端子から十分な電源(バスパワー)を供給しません。本製品をご使用の際は、必ず当社が動作確認済みのバスパワーUSB機器用ACアダプタ(アイ・オー・データ機器:USB-ACADP5)を接続してご使用ください。』という記載がある。S5のUSBでの電源供給の資料は無いが、これが USB2 とすれば、1 unit-loadあたり 100mA 全部で500mAとしている。アイ・オーデータのUSB-ACADP5の製品情報には、5V 1.5A の記載があるものの、USB3 では 900mA 謳っているので、1500mA には至らないと考えてもよいのだろうか。
ここで、ポートあたりの供給電力が 1 unit load あたりの電流によるものなのか否かで話がかわってくるのだが、東芝のカタログから、USB3インターフェイスの MQ0xUBBz00 に近いであろう MQ0xABBz00 の電力のスペックを見ると、Read/Writeで 1.7Wの消費電力ということで、割り算して340mAが消費分なので、供給電力としては、その数倍はあっていい。そこから、1ポートあたり 900mA に近い数字の電力が供給されることを期待している製品なのだろうと推定する。S5シリーズのUSB給電能力も調べきれなかったが、仮にUSB2の 5V 500mA とすれば、900mA にかなり近い電力を要するのだろうか。
件のUSBハブは、900mA x 4 の筈ではあるが、セルフパワー用のACアダプタは、5V 4A の出力を行う仕様である。in 4A, out 0.9A x 4 というのが妥当かはわからんのだが、900mA 位を要求するHDDを二台つなげてもまだ余裕はあるように思えはするのであった。
ということで、よくわからんままであるが、前回の件から、今後はCANVIOのような USB直結のディスクではなく、SATAインターフェイスを持っているものを買う、とし、今回の件から、2.5" でもちゃんとセルフパワーの外付けを使う こととしたい。