数年前から右上が部分入れ歯。二年ほど前に金具を掛けている歯を抜歯することになり、それ以来二代目を使っていた。二ヶ月ほど前に一番奥にあたる部分が割れた。ここ二ヶ月ほどかけて三代目の就役となったのだが、骨が隆起して歯茎の肉が薄くなっている部分にあたって、噛み込むと痛い。初回調整で直してもらったが、まだ少し痛む。
担当の歯科医師にどうしたものかと問うてみた。「あたる箇所をこれ以上薄くするとまた同じ箇所で義歯が割れる。あたる箇所を切開して下にある骨を削る手術をすることになる。」という答えであった。対処法は合理だと思う。だが、自分がその手術を受けるとなると、いささか以上に腰が引ける。
今回手術をしたにせよ、使い続けるうちに強く当たる部分の歯茎が痩せる可能性や加齢による影響もあって再発し、ふたたび切開して骨を研削する可能性もある―とのことであった。今回削ればそれで終わりということでもないとのことでもある。その分、余計に腰が引ける。
現在の担当の歯科医師が言うには、俺は噛み合わせが悪いうえに、(歯のヘタリ具合からしておそらく)噛む力が強いのだともいう。それらの相乗効果で余計にいろいろ不具合が出る―という説明をしてくれた。
歯ぎしりがひどいはずだとも言われたが、一人暮らしであるうえに、ここ十年以上にわたり寝床を共にした者もない。歯ぎしりについては確認できないままである。
成人してから30年の間におそらく10人強の歯医者に診てもらったと思うのだが、『噛み合わせが悪い』『噛む力が強め』と指摘したのは彼が初めてである。それが適切な診断であるにせよ、今となってはどうしようもない感じではある。
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