週頭にベランダで、またもやゴキブリの死骸を一つ見つける。外壁から登ってきたか、あるいは飛んできたかはわからぬが、道路に近い方で死んでいた。
これも放置してみた。週前半には結構強い雨が降ったが、その雨で解体されてしまっていた。さきに踏みつぶした方は、頭だけ残していずかたへかと運ばれてしまったが、今回は、羽だけを残して消えてしまい、その羽すらも二日も経ぬうちに何方へかと消えた。
さらに小さい虫やら微生物やらの代謝に乗り、新たな生命体になったり、あるいは無生物の循環をただよったりするのだろう。巡り合わせというかなんというか、そういう茫漠たる流れのなかにあるのだなぁ。俺もいずれ生を終える日を迎え、俺を構成していた物質は、普通に拡散してしまうのだろう。なんとも茫漠とした流れのなかの一筋であるよなぁと思ったりなんだったり。