近場の訓練校へ出向く
最寄りの職業訓練校のウェブサイトで『文化祭』を遣っていることを知る。8月にハローワークに行って以来だから、はや3ヶ月グズグズしているのだが転換先の職種のイメージが掴めないままでもあるので、偵察がてら行ってみた。
学科ごとに別れて展示がされており、訓練用教材もあった。見学者も説明する側も、幾分以上にdullな感じはある。職員は存在意義アピールのためなのだろうが、訓練生の方は乗り気にならんだろうなぁという気はする。
高齢者相手の訓練
8月にハローワークで高齢者相手の職業訓練について聞いていたので、ビル管理とその周辺の展示を見に行った。ビル管理と電気工事や配管工事の関係や、マンション管理とビル管理の違いも、(考えりゃわかるのだろうけれど)説明を受けて腑に落ちた。
マンション管理ってのは『いわゆる管理人』だと説明があった。マンション共用部だけでなく住民を相手にする職務であって、ビル管理が一般事業所や病院などの設備は対象としても、『居住者』を相手にすることはない―というあたりで違いがある。ビル管理は電気工事や配管工事を含むわけだが、専門性が異なるとの説明であった。つまり日常の運用保守と障碍発生時の一次対応・応急処置までがビル管、一次対応で収まらない場合には、各領域の専門に任せる - という原則あるいはタテマエらしい。(実際にその通り綺麗に切り分けられるのかは微妙な模様。・後述。)
電気工事と配管のところも巡ったが、それなりの器用さを持ち合わせていないと実技は難しい気はした。ハンダづけがダマばかりだったり技術工作が偉く下手だった俺には無理であるような気がする。技量の成熟にもそれなりの年数を要するため、俺の職種転換先としては電工や配管は無茶であるように思った。電工も配管も国家試験の実技部門に関連した展示があったのだが、いずれも『あ、こりゃ無理だは..』と思った。
ビル管の展示コーナーでは齢六十がらみといった感の講師のおっさんに話を聞くことができた。現在は50歳から70歳すぎの訓練生が居るとのことであった。ビル管の訓練は実技の訓練もあるのだが、電工や配管よりも資格取得の支援というあたりに重きをおいているらしい。関連する資格は四種類ある。第二種電気工事士、消防設備士乙四類、自衛消防技術認定、第三種冷凍機械責任者がそれにあたる。年度の開始を四月とすると、電気工事士試験が上半期に、冷凍機械の試験が下半期にある。かつては一年のコースであったので、両方への支援が可能であったが、今では半年のコースであるので、いずれかは独学で対処せよとなってしまう。このことは彼にとっては不本意であるらしい。
ハローワークで聞いた『無収入のまま一年の訓練を続けられるほど余裕のある高齢者ってのはまずいない。長くて六ヶ月の余裕がある程度だ。』という話とつながった。
ハローワークで貰った資料には三ヶ月コースも掲載されていた。半年でも不本意そうであったので、『では、開催されている三ヶ月コースってのはどうなのか?』と尋ねてみた。不本意を通り越して別物という理解になっていた。資格取得支援ではなく業務の基本的なことを教授するということであった。三ヶ月コースの修了者後に就職となるとビル管理の本業というよりは、付帯業務の軽作業要員となることが多いらしい。説明してくれたおっさんとしては六ヶ月コースへの無念さはあるにせよ、全然別物である三ヶ月コースなど知ったことか的な言い草でもあったように思う。(俺の感想)
おっさんが話題の連想から自分の愚痴を零す―ということは珍しくないが...
説明してくれたおっさんも、尋ねてもいないことを話はじめた。修了者が就労後短期で辞めてしまうのだそうだ。このおっさんとしては『転換したわけだし小僧として一からやり直すくらいの考えでなければならない筈が考え違いも甚だしい。』と思っているようだ。「無茶を言われてケツを捲るにせよあまりにも早すぎ。堪えなさすぎ。」という発言があったところからすると、無茶は言われるらしい。その他に出た話から再構成すると、『日常の運用保守と障碍発生時の一次対応・応急処置までがビル管、一次対応で収まらない場合には、各領域の専門に任せる - という原則あるいはタテマエ』はあるものの『電気屋/配管屋呼ぶだぁ? フザケンナ!お前が遣れ。』みたいなことも含め、雇用サイドからありそうな無茶振りはあるらしい。
雇用側との関連とは別に従業員間の人間関係で辞める例も(彼からすれば)目に余るようで、こちらは「勘違い的プライドのせい。」と断じていた。こちらについては状況がよくわからない。齢をとって呑み込みが悪くなったことを咎められて激昂したのか、ジジイと呼ばれて不満だったのか、ヌシが幅を効かせている厳しい階級社会があるのか、関連して、新入りへのイジメが常態化している業種なのか、どんな要因で人間関係に悩むかがよくわからないままだった。何かの手がかりなり情報なりがほしいところ。
蛇足的に...
訓練校には電算科もあった。展示場所に立っていた教員と思しき人に対象とする訓練生の年齢を訪ねてみたところ、概ね30歳までということであった。現在の在籍者は 18歳から33歳までだとの由。展示されていた資料から判断するに、開発プラットフォームは、組み込みLinux, Android, Webサービスあたり。組み込みであっても アセンブラでもC でもなくて Java 、ウェブアプリは Lightweight Languages の類じゃなくて、 Javascript + HTML であった、そのへんの需要があるのだろうなと理解。現状拡大中というわけでもないから、人の出入りが激しいのだろうと理解する。
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